- 2010-07-09 (金) 11:41
- 用語集
副腎皮質ステロイドホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌され、特徴的な身体所見を示す疾患群をクッシング症候群といいます。
コルチゾールは生命維持に不可欠で、下垂体から出てくるACTHというホルモンの支配を受けています。
一方ACTHは、さらに上位の脳にある視床下部から出るCRF(または CRH)の調節を受けています。
このCRF-ACTH-コルチゾール系の中で、コルチゾールが過剰に産生・分泌され特異的な症状を示す状態をクッシング症候群といいます。
この中で副腎が原因でコルチゾールを過剰に分泌する状態をACTH非依存性クッシング症候群または副腎性クッシング症候群といいます。
一方ACTHが過剰に分泌され、その結果コルチゾールが増える状態をACTH依存性クッシング症候群といいます。さらにこの中で下垂体に原因がありACTH を過剰に出す病気をクッシング病、下垂体以外からACTHが過剰に分泌される病気を異所性ACTH症候群といいます。
コルチゾールが増えると比較的初期には前腕や下肢の皮膚が薄くなり、皮下の毛細血管が透けて見えてピンクのまだら模様になります。
やがておなかが出ている割に大腿部が細くなってきます。さらにぶつけた後が皮下出血しやすくなり、顔もむくんだ赤ら顔になります。さらには多毛、にきび、腹部や臀部に赤い筋ができます。
子供で発症すると背が伸びなくなります。うつ傾向もでてきます。ACTHが多くなると、皮膚のこすれるところや関節部の皮膚が黒っぽくなります。
また糖尿病、高血圧、骨粗鬆症などを合併することがあります。病気が進行すると感染に弱くなり、敗血症で亡くなることがあるので注意が必要です。
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