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ADH分泌異常症とは

ADH分泌異常症とは抗利尿ホルモン異常症ともよばれています。ADH(抗利尿ホルモン)は、腎臓で作られる尿の量が多くなり過ぎて体内の水分が不足することのないように、ちょうど水道の蛇口をしめるような作用を持つ生命にとって最も重要なホルモンの一つです。このホルモンの分泌量が適量であれば体の水のたまり具合が正常に保たれますが、もし不足すれば中枢性尿崩症という一日の尿量が10リットルにもなるような病気を、また多すぎればSIADH(ADHの分泌過剰症)という水が貯まりすぎて体液が薄くなる病気がそれぞれ発生します。ADHは脳の中の視床下部という場所で合成され、下垂体の後葉から血中に分泌されるホルモンで、腎臓の尿細管という場所で水を取り込む作用を発揮します。中枢性尿崩症では、尿が近くなりすぐにトイレに行きたくなり(頻尿)、大量に色のない尿(多尿)が出るようになるため夜も満足に寝ていることができなくなります。また、のどの渇き(口渇)や口の中のねばねば感、水のがぶのみ(多飲)が発生するため、患者さん自身が変調に気がつくことが多い病気です。SIADHでは患者さんが気がつく分かりやすい症状はまずありません。このため病院などの検査時に、水分が貯まりすぎていることを示す低ナトリウム血症として発見されることがほとんどです。

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