- 2010-12-31 (金) 14:36
- 有名人と病気
石川ひとみさんは、アイドル歌手として1978年にデビューして、1981年に「まちぶせ」という歌で紅白歌合戦に出場しました。
1960年代生まれの人たちを中心にして、想い出されるアイドル歌手かもしれません。
1987年に、ミュージカル公演のリハーサル中に、発病していたB型肝炎のために倒れて入院します。
退院後に当時所属のプロダクションから契約を破棄されてしまったため、しばらく芸能界を退いていましたが、翌年復帰します。
石川ひとみさんはこのときの経験から、病気をした事で、本当の友達や人の有り難さ・無情さもわかったと後に語っています。
病気になった途端顔を見せてくれなくなった友人もいたそうで、華やかなアイドル歌手生活から一転しての闘病生活は、精神的な苦痛を伴うものでもあったようです。
1993年に結婚して、その後、NHKの子供向けの番組に出演するなど、ファミリー向け活動を展開しています。
さらにその後は音楽活動に並行して、講演会等エイズや肝炎に関係した活動もしています。
また、B型肝炎との闘病記『いっしょに泳ごうよ』を著作しています。
B型肝炎とは、B型肝炎ウイルス (HBV) に感染することで発症するウイルス性肝炎の一つです。
日本においてB型肝炎ウイルス保有者(キャリア)は、150万人程度といわれています。
そのうち10%が肝炎発症となり、慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌に進行します。
しかしながら、95%は自然治癒して、キャリアのうち5%が慢性肝疾患になります。
B型肝炎ウイルスは血液を介して感染しますが、成人以降での水平感染 の多くは一過性であることが多いです。
石川ひとみさんは、B型肝炎への偏見なき正しい知識を広めるために『いっしょに泳ごうよ』を書き、講演活動を続けています。
石川ひとみさんが病気回復後のリハビリとしてはじめたスイミングスクールで、同じプールを使っている幼児の母親たちから、病気が感染するから石川さんをスクールから止めさせてほしいという苦情が寄せられたという苦しい経験からこの本のタイトルになっています。
石川ひとみさんは、「そんなことでは絶対に感染しないのに!」と静かに訴えています。
その病気だけでなく、それに対する社会的な偏見が、患者を苦しめている例は多くあります。
それは科学的な医療では解決できない問題でもあります。
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